国がすすめる「働き方改革」の法案に則り、多くの企業が従業員の残業時間の削減や働き方の見直しなどに取り組んでいます。業界全体として「残業が多い」とされている介護分野においても、スタッフの処遇改善などに取り組んでいる施設は多いのではないでしょうか。
デイサービスやデイケアなどの施設は、サービス開始時間や終了時間が決まっていることから、比較的スタッフの残業時間などは管理しやすいと言えます。しかしながら、高齢者の方々が生活を営む有料老人ホームや特別養護老人ホーム、グループホームなどでは、想定外の業務が発生することも多く、スタッフの残業時間を管理し削減することは、なかなか困難であると言えるでしょう。
特に、そのような居住型の施設スタッフからよく聞かれるのが「居室担当になったら、業務負担が増えた」という声です。施設によっては、入居者に適したケア用品の選定や、身の回りの日用品の買い物なども、居室担当者が担う場合があるでしょう。入居者の日用品の買い物などは、居室担当者が帰宅中や休日など業務時間外に行っている、という施設も少なくないと思います。
居室担当者の負担、どうやって減らす?
居室担当者が担う役割は、施設ごとに異なると思います。特に多いのは「入居者の衣替えや居室内の整理」「メールなどを使用しての、入居者家族とのやりとり」「入居者の日用品の買い物」などではないでしょうか。
施設や入居者の状況にもよりますが、衣替えや居室内の整理などは、数ヶ月に1度そのための時間を設けてシフトを組んでいる、という施設も多いです。通常業務のほか、数時間から半日ほどを「衣替えの日」とし、スタッフに順番に割り当てるのです。よほど頻繁に片づけを必要とする場合でない限り、そのような方法で、スタッフの残業時間は減らすことができます。
メールなどを用いての入居者家族とのやり取りに関しては、そもそも入居者家族とスタッフの1対1の連絡のやり取りを禁止している施設も多くあります。やり取りの内容を施設側が把握しにくいため、トラブルの原因となる場合があるからです。入居者の様子を家族に伝えるのであれば、写真や動画などを撮りため、ケアマネージャーや生活相談員が取りまとめて家族に送る、という方法もあります。
そのほか、入居者の日用品やケア用品などの買い物は、業務時間内に通販サイトを利用して行うという方法をとっている施設も多いです。通販サイトであれば、多くの選択肢から入居者に適したものを選ぶことができます。ドラッグストアや介護用品店などを探して回るより効率的です。また、注文の履歴が残るので、金銭の動きを記録として残しやすいというメリットもあります。
通販サイトの中には、病院などで採用されているものと同じ介護用品を取り扱っているところもあります。そのようなところであれば、より安心感があります。Heart Plusという通販サイトなら、口腔ジェルや敏感肌用の拭き取り洗身剤など、ドラッグストアなどではなかなか扱っていない介護用品も手に入りやすいですよ。
介護業務以外のスタッフの負担を減らすことが出来れば、スタッフの満足度向上や定着率の向上につながります。居室担当者の負担軽減のためにも、ぜひ改善策を取り入れてみてください。