少しの見直しで改善するかも!高齢者にしっかり食事をとってもらう方法

シニアの食事

高齢者は、加齢に伴う様々な要因により、持病や疾患などを抱えていない方でも食事の量が少なくなりがちです。中には日常生活を送るために必要な量の食事を摂ることが難しいという方もいらっしゃるかと思います。

そうした食事量の低下は、食事の仕方や生活習慣、入れ歯の調整などにより防ぐことができる場合があります。今回は、そのようなちょっとした見直しで改善できる「高齢者の食事が進まない理由」とともに、その改善策をお伝えします。高齢の家族や身近な高齢者の方の食事量でお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

高齢者の食事が進まないのはなぜ?改善するにはどうしたらいいの?

シニアのカップル以下は、高齢者の食事が進まない要因としてよくあるものです。改善策と合わせてご覧ください。

<食事の形態が合っていない>
ものを食べる際に必ず行われる「噛む」という動作。若い人であれば何気なく行っている動作ですが、高齢になりあごや口周りの筋肉が衰えてくると、噛むという動作が大変負担となってきます。そのため、あごや筋力の衰えた高齢者によく噛まなければならない食事を提供している場合、かみ砕くことで体力を消耗してしまう「食べ疲れ」が生じて食事がすすまなくなります。また、噛む動作にエネルギーが割かれることで、少ない量の食事でも満腹中枢が刺激され、十分な食事を摂る前にお腹がいっぱいになってしまいます。

そのため噛む力が弱い高齢者の食事は、食べやすい大きさに刻んだり柔らかいものにするなど、形態を見直す必要があります。

<日中の活動量が少ない>
高齢になると、体を動かした際にどこかが痛んだり、疲れやすくなるなどの理由から「なるべく動きたくない」と考える方も多いかと思います。そうして日中の活動を抑えてしまうと、食べた分のエネルギーが消費されず、お腹が空きにくくなります。そうして食事量が減るとさらに体力や身体機能が落ち、ますます動くのが億劫になる、という悪循環に陥ってしまいます。

そうしたことを防ぐためにも、意識的に日中体を動かすようにすることが重要です。膝や足などに痛みがある方は椅子に座ってできる運動をするなど、負担にならないよう工夫して活動量を増やしましょう。

<入れ歯が合っていない>
通常、入れ歯は1人ひとりの口の中の形や残った歯の状態に合わせて精密に調整され、ぴったりと合うように作られています。それがなんらかの理由により合わなくなってしまうと、ものを噛んだ時に違和感や痛みを感じたり、食べ物をうまくかみ砕くことができなくなってしまいます。こうしたことにより食事を摂ることが負担になってしまうと、食べること自体が嫌になってしまい食欲が落ちてしまうので、きちんと合った入れ歯を使用することが必要です。

入れ歯が合わない場合は、できるだけ早く歯科医院で調整するか、新しい入れ歯を作成しましょう。入れ歯専門の歯科医院なら、受診した当日にぴったりと合う入れ歯を手に入れることができるところもあります。1日で改善が望めるので、入れ歯が原因で食事量が低下している方はぜひ受診をおすすめします。
参考:品質にこだわって即日入れ歯を作る入れ歯専門歯科医院

食事は健康的な生活を送る上で欠かせないもの

食事は体を作り、活動に必要なエネルギーを生み出してくれます。どうしても身体機能に衰えが出てしまう高齢者に対しては、しっかりと食事が摂れるよう配慮し、健康的な生活を送ってもらえるようサポートしましょう。