最近では、非常に多くの認知症の患者さんを介護する必要が生じています。もちろん一言で認知症と知っても、幾つかの種類があるものです。それぞれの種類の特徴や原因を理解した上で、患者さんに接することができるでしょう。
例えば、アルツハイマー型認知症と呼ばれるものがあります。原因は、脳にアミロイドベータと呼ばれる物質が蓄積することによって神経細胞を壊してしまうことにあると考えられています。現時点で、患者さんをもとの状態に戻すための効果的な治療法は開発されていませんが、少しでも快適な生活ができるように薬を使った薬物療法と、患者さんの感情を刺激するような非薬物療法があります。
また、認知症の中には脳血管性認知症と呼ばれるものがあります。原因は、生活習慣病などによって引き起こされる血管障害であると言われています。やはり完治させるような治療法は現在ありませんが、症状を和らげるような薬を用いた治療法を受けることができるでしょう。
さらに、レビー小体型認知症の場合、主な原因はレビー小体と呼ばれるたんぱく質が脳に溜まることによって引き起こされる脳の委縮であると言われています。症状を改善するためには、医師の指示のもとに薬を服用することができるでしょう。