介護の現場で需要が増えつづける看護師

看護師は、病院で医療補助や患者のケアをする職業と考えられるのが一般的です。しかし、最近では病院だけでなく、老人ホームやデイサービスなどの介護の現場でも活躍する看護師は増えているようです。現代日本は、高齢化社会です。今後、更に超高齢化社会へと進むにつれ病院や診療所以外の介護現場でも医療依存度の高い高齢者は増えてくるはずです。もはや看護師は介護業界になくてはならない存在となるでしょう。

介護の現場では、看護師は介護士と一緒に働くことになります。介護施設には介護保険法で定められた人員基準というものがあります。それには、利用者30人未満の介護施設でも1人以上の看護職員を配置しなければならないことが定められています(ちなみに、自宅介護であっても要介護度が高い方の入浴については介護士、看護師の2人が担当することが必要とされています)。

看護師が介護施設において行うのは「観察」で、介助ではありません。例えば、入浴の場合には、入浴前に体温や血圧の測定を行い、入浴可能かどうかを判断します。判断上、問題がなければ介護士に解除を依頼するというような流れです。もし、体調に異変があった場合には、介護士ではなく医師と連携する場合もあります。

具体的な現場としては、老人ホームやデイサービスなどの介護施設などがあり、最近注目されているのが、訪問看護事業所に勤務する訪問看護師です。元々、看護師の仕事は不規則活ハードワークが故に離職率が多いという実情がありました。そのため、病院や診療所よりは時間も決まっている介護の現場に流れてくる看護師も最近では増えているようです。スーパーナースなどの看護師転職サイトを見ても、こういった介護関連の転職先はたくさん見つかります。

ただ、中には24時間で見守りをする訪問介護事業所もありますし、夜勤を求める介護施設もあるので、もし、介護の現場に転職しようと考えている看護師がいるならば、自分がゆずれない明確な勤務条件を明確にした上で職場を選ぶ必要があります。